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ステーション日誌

2017年06月07日

魔法のような優しい認知症ケア・・・「ユマニチュード」

訪問看護リハビリステーションクローバー高崎です。

今回は「ユマニチュード」というフランスで生まれた新しい認知症ケアの手法をご紹介したいと思います。

実践すると円滑にコミュニケーションが取れるようになると現在世界中で注目を集めています。

ユマニチュードは、「見る」・「話しかける」・「触れる」・「立つ」の4つの柱を基本として、150を超える手法があります。

○見る

同じ目線の高さか相手より下から20㎝くらいの距離で優しく目を合わせ、出来る限り長く見つめます。視線を合わせることで、言葉で説明するよりも確実に自分は味方であることが相手に伝わります。

○話しかける

相手の視界に入る位置から優しい声のトーンで、たとえ返事が返ってこない方に対しても、ゆっくりと声をかけ続けます。そうすることで、心が通い、心を和らげます。

触れる

下から支えるように腕を取ったり、背中や手を優しく包み込むようにゆっくりと手のひらを使って触れます。無言で触れたり、突然掴んでしまうと逆効果になってしまうので、そっと触れることで安心感を与えます。

○立つ

無理やり立たせようとせずに、1日20分以上は立つことを目指します。立つことで、身体機能を保つ効果があると同時に、「自分の足で立つことで人の尊厳を自覚する」と考案者は語っています。

ユマニチュードは、これら4つの基本を組み合わせながら行い、ご家庭でも取り入れることができます。すぐに効果が見られなくても根気よく続けることで、ケアに関わる全て方々が穏やかになれる方法です。また、「人に見つめてもらい、誰かと触れ合い、言葉を交わすことで存在する」というユマニチュードは、認知症の方だけではなく子供から大人まで幅広い年齢層で、コミュニケーションのツールとしてお役に立てるのではないかとクローバー高崎では思っております。