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ステーション日誌

2017年09月05日

入浴のススメ

訪問看護リハビリステーションクローバー高崎です。

9月に入り、朝晩はだいぶ涼しくなりましたが、夏の疲れと季節の変わり目で体調を崩しやすい時期です。そこで今回は、自律神経を整える効果がある「入浴」をおすすめしたいと思います。

 

まず、お湯につかると、体温の上昇とともに、水圧が体全体にかかる「静水圧作用」が働きます。これが血液やリンパの循環を高めて、自律神経を正常にするのに役立ちます。体全体がリラックスすることで、良質な睡眠へ導きます。

 

また、入浴は「におい」を防ぐことにも役立ちます。汗は99%が水分で、ほぼ無臭です。においは肌の上の常在菌が汗を分解する際に発生し、、常在菌は皮脂や古い角質、汚れなどを餌に増殖します。においを防ぐには皮脂などを取り除くことが重要です。皮脂は熱に弱いため、シャワーを浴びたり、目の細かいスポンジなどでこするより、湯船にじっくりつかるほうがじわじわと浮き上がり、取り除くのに効果的です。入浴を習慣化することで汗腺機能を高め、サラサラとしたにおいが発生しにくい汗になります。

 

この時期のお風呂の入り方としては、39度前後のお湯に10分程度つかると効果的です。湯の温度は、個人差がありますが、ややぬるめで、つかっていて気持ちよく感じる温度です。また眠りにつく1時間半前から2時間前には入浴を済ませておくのが良いとされています。時間がない場合は、38度くらいのお湯に、汗をかき始める6分程度つかるだけでも効果があり、寝つきも良くなります。

 

温浴効果を高めるには入浴剤も有効です。入浴剤は、固形・粉末・液体の3タイプに分かれます。固形は炭酸ガスが発生するタイプで、主に血行を促進し、肩こりや腰痛、冷え症の効果的です。粉末は重曹(炭酸水素ナトリウム)や硫酸ナトリウムを配合したもので、重曹は肌の汚れを落とすのに効果があり、硫酸ナトリウムは保温効果があります。液体は保湿効果があり、肌が乾燥しているときや日焼け後などスキンケアに効果的です。

 

また、入浴は身体的効果だけではありません。プールや海に入ると浮力が働いて体が浮きますが、湯船の底に身体が沈んでいてもきちんと働いているので、お風呂に浸かると体重は約9分の1程度になります。普段体重を支えている筋肉や関節は、その役割から開放され、緊張からくる脳への刺激が減少します。見えない身体の負担を軽減することにより、心も開放されていきます。

こうように、入浴のいろいろな効果や特徴を知って、毎日の入浴で心身ともにぜひリフレッシュしてみてください。