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ステーション日誌

2017年03月30日

小児在宅医療における調整役って誰でしょう?

「小児在宅医療における調整役って誰でしょう?」

突然ですが「ケアマネージャー」ってご存知ですか?

介護保険法の制定により名前くらいは聞いたことがあるかと思います。

ケアマネージャーは正式には「介護支援専門員」と言われ、利用者が希望するサービスを円滑に利用できるようケアプランを作成し連絡調整を行う大切な役割を担っています。

では小児在宅医療の各種制度や連絡調整を行う人は誰でしょうか?

答えは「いません」。でも実は「お母さん又はご家族」が担っていらっしゃるのです。

制度は複雑で大変難しいものです。

これは私が嫌というほど感じています・・・

それを「お母さん又は家族」が看護や育児や家事の合間に行っている。これはかなりの負担になっていることが想像できます。

特に小児は医療や看護だけではなく福祉や教育といった多岐にわたる支援が必要となります。地域で安心して生活できるよう福祉や教育等とも連携して地域で在宅療養を支える体制を構築することが重要となります。

このような中「障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための法律および児童福祉法の一部を改正する法律」(平成28年法律第65号)により、児童福祉法(昭和22年法律第164号)第56条の第2項に医療的ケア児について明記されました。これにより地方公共団体は、医療的ケア児の支援に関する関係者の連携の一層の推進を図ることが謳われていますが、必要なサービスをどのようにコーディネートするか等の課題もあります。これらの問題を踏まえ、医療が必要な児が安心して地域の中で暮らしていけるよう今後も体制整備を進めていく必要があります。