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ステーション日誌

2019年03月08日

クローバーに寄稿の依頼がありました

こんにちは。

訪問看護リハビリステーションクローバー高崎の管理者の野口です。

クローバーは「小児訪問看護」の受け持ち数は県内トップクラスです。

そんな中、関係者より「小児訪問看護」について寄稿の依頼がありました。

群馬県訪問看護ステーション連絡協議会だより「たいよう」に掲載となります。

訪問看護連絡協議会だよりは関係者の手にしか渡らないので寄稿しました内容をこちらにもご紹介させていただきます。

 

現在、県内の訪問看護ステーションは少しずつ増加している現状にありますが、国が掲げた目標数にはまだ達していません。そんな中、強みや特徴も持ったステーションが増えています。例えば「緩和」や「看取り」「難病ケア」などです。しかし「小児」を積極的に受け入れるステーションはまだまだ少ないのが現状です。

皆さんご存じの通り、出生数は年々減少しています。しかし医療技術の進歩などにより、未熟児や医療的ケアを必要とする子どもは増えているのです。また家族背景も多様化し、不安や悩みを抱えながら子育てをする母親も増えています。

当ステーションでは現在13名の「小児」を受け入れています。乳幼児からAYA世代と言われる若年性成人までライフステージの異なる子どもたちです。疾患も家族医背景も一つとして同じ症例はありません。ですが、小児の訪問看護をしていて分かったことがあります。それは「高度な技術や知識より、ご家族、特に母親が求めているのは寄り添い信頼できる看護師の存在である」と言うことです。

初めて小児に訪問看護としてかかわるときは、ベテラン看護師であっても、たいていは抵抗を感じ「看られるだろうか…」と不安を抱くことだと思います。しかし前述の通り、一番大切なことは「いかに寄り添う気持ちがあるか」と言うことです。親が親として育っていくように、私たち看護師もその過程に寄り添いながら育っていくのです。

小児在宅ケアにおいて訪問看護ステーションは、寄り添い信頼できる伴走者となってお母さんの一歩後ろから支えていくことで、子どもと家族に「安心」を届けられ、在宅生活を継続させる大きな力になることができます。これは小児訪問看護ならではのやりがいにつながっていくと思います。

子どもが成長していく道のりには困難と感じることも正直あります。ですがお母さんとたわいもない会話で笑ったり、時には泣いたりしながら、でこぼこ道を走っていくと普段見えない景色に出会い小児訪問看護に携わっててよかったなと心から思うことがあります。これから小児を受け入れようというステーションの皆さんも子どもとお母さんの伴走者となって違う景色を見る一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。