運営法人:株式会社プラスエヌ
Tel.027-381-8197

ステーション日誌

2020年02月20日

こころみ学園

訪問看護リハビリステーションクローバー高崎の管理者です。
先日行ってきた、足利市にある「こころみ学園」のご紹介をします。
実は最初から知っていたわけではなく、足利市で働いていたクローバーの看護師が「とってもいいところですよ」と教えてくれたのがきっかけでした。

高崎市からも車を走らせればあっという間につく距離にある「こころみ学園」さん。
その隣には「ココファーム・ワイナリー」があります。

昨年の台風の爪痕が残っていましたが、寒風の中にも力強く根を這わせ耐えていたんだなと思うと感動しました。

残念ながら時期ではなくシーズンオフといった印象でしたが、県外からもたくさんの方がお見えになっていました。

急斜面にあるブドウ畑はとても美しく、さらにそれが胸に突き刺さったのには、そこにある物語があったからです。(以下ホームページより抜粋)

1950年代に、特殊学級(現在の支援学級)の中学生たちによって開墾された葡萄畑が、私たちのワインづくりの原点です。この足利市田島町の急斜面で、当時、知恵遅れと呼ばれていた少年たちは、汗まみれになりながら夏草を刈り、寒風の吹きすさぶなかでお礼肥えの穴を掘ってきました。
平均斜度38度のこの葡萄畑は、陽あたりや水はけがよく、葡萄にとっては最良の条件です。しかし、耕運機やトラクターが使えず、人間の足で登り降りするしかありません。剪定後の枝拾いや、自然の堆肥を運びあげる仕事、一房一房の摘房作業、そしてかごをかかえての収穫・・・全ての作業が、自然のなかでの労働を通して、自らの力をつけ、その力をもとに自然の恵みを引き出していくことでもありました。そんな毎日の暮らしのなかで知恵遅れと呼ばれ続けてきた少年たちは、知らず知らずのうちに寡黙な農夫に、陽に灼けた葡萄畑の守護人に、醸造場の働き手になっていきました。1980年代のはじめに、知的な障害を持つ人たちの自立を目指してつくられたこころみ学園のワイン醸造場も、1980年代の終わりにこころみ学園の園生たちが葡萄を植えたカリフォルニア・ソノマの葡萄畑も、まさに自然のなかでの労働と暮らしから、自然の恵みであるワインを享受していくことでした。
現在、この葡萄畑から一望できるこころみ学園には約140名の利用者がいます。そのうち88歳を筆頭に、ここに働き暮らす人たちのうち、約2分の1が高齢の知的障害者です。

たまたますれ違った方も障害をお持ちの高齢者でした。
しかしとても表情がよくニコニコとされていたのが印象的でした。
訪問看護リハビリステーションクローバー高崎も4月に開業予定のクローバービーンズも、少し先も、もっと先も見る視点を持ち、地域に根差したステーションとなれるよう頑張っていきます。