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ステーション日誌

2018年03月30日

かむ、のみこむ力

最近かむ力、飲み込む力が徐々に衰えてきたなぁと感じている方に、かんで飲み込む筋肉の鍛えかたを少し紹介します。
かむ運動は、飲み込みづらい形態の食物を飲み込みやすく、栄養を吸収しやすい形態にするために、唇や舌、ほお、そしてしっかりかみ合う歯と歯を動かすかむ筋肉が協調運動をしています。
仮に唇の動きが悪くなってくると、食べこぼしが増えたり、食べた後に前歯の歯ぐきに食べ物が残ったりします。舌の動きが悪くなると咀嚼に時間がかかり、ほおの動きが悪くなれば奥歯の歯ぐきに食べ物が残りやすくなります。
これらの噛む力を鍛えるには「イー、ウー」を口を大きく動かして行ったり、ほっぺたを左右交互に大きく膨らませる体操。カラオケ、朝刊を声に出して読むなどの鍛え方があります。
簡単な訓練として有名なのは「パ」「タ」「カ」をそれぞれできるだけ速く、10秒間言ってみるという訓練があります。途中で息継ぎをしてもかまいません。「パ」は唇、「タ」は舌の先、「カ」は舌の奥の動きを評価することができ、40回くらい言えたなら正常です。
飲み込む力を鍛える方法としては、仰向けに寝て頭だけを上げ、足の親指を30秒間見つめたら30秒間休むことを3~4回程度繰り返すという訓練があります。(首や腰などに病気がある人は医師に相談したうえで行ってください)
これらは飲み込みに必要な筋肉を鍛える訓練となり、毎日の生活に取り入れることが、しっかり噛んでしっかり飲み込むことにつながりますので、毎日行えるとよいと思います。訪問時にこのような相談がある方は気軽に訪問看護師やリハビリのスタッフに御相談してください。